ダム堤体3次元変位自動観測システム導入インタビュー

株式会社藤井基礎設計事務所様 3次元変位計測システム【DAMSYS -ダムシス-】導入インタビュー
お客様
株式会社藤井基礎設計事務所
藤井専務(写真左) 齊藤様(右)
導入商品
3次元変位計測システム
【DAMSYS -ダムシス-】
システム稼働期間
2014年8月~稼働中
現 場
島根県松江市
工事名称
島根県内のダム堤体変形計測
工事概要
強い地震時にダムが不安定化する恐れがあるため、安定化工事実施までの間モニタリングにて安全管理を行う。安全管理方法として3次元変位計測システムを用い、警報連動させて住民の安全を図ることとしている。
計測現場
堤体に設置したプリズム
プリズム
不動点プリズム

――当システムを導入したきっかけを教えて下さい。

管理者がモニタリングによる安全管理を考えられていたため、3次元変位計測システムを用いた安全管理を提案しました。
当社技術では、伸縮計を応用してダム堤体にインバー線を設置し、インバー線の長さの変化で管理することになります。しかし本現場ではインバー線が長くなり設置も難しいことから、3次元変位計測システムを提案しました。
対案としてGPS計測も考えられましたが、リアルタイム性・コストの両面から、トータルステーションでの計測を採用しました。

――システムを実際に使用された方、計測画面を確認された方はどなたですか?

担当は私です(齊藤様)。ダムシスから取得される生データを自社のシステムで解析して、週に1回くらい見てます。基準作りの参考として暫定的に警報メールを出すようにしているのですが、メールが出るような時は頻繁に見ています。

――システムの運用について教えてください。

ダムシスで計測した生データを自社システムで処理してグラフ化をしています。処理したデータを基に、現在ダム管理者と警報の基準作りを行っています。
季節によってダム堤体が変動するようで、冬になったら下流側に出てきているのです。堤体の上流側(水槽面)と下流側(日当たり面)の温度差で堤体が反っていることが原因と考えています。

――導入時に苦労されたことやトラブルはありましたか?

データ誤差の扱いに苦労しています。日変動やデータ取得エラー、データの特異値の取捨選択の方法、その後の処理の自動化、警報を出す判断基準など苦労しています。
観測小屋ですが、台風が来るというので小屋に雨除けの屋根をつけました。また、透明アクリル窓ではPCやTSが外から見えるため、現在はコンパネで窓を覆って目隠ししています。

――導入の効果を○×△で評価すると如何でしたか?

精度:△
計測の効率:○ 10分に1回自動で計測するので、人がやるより断然効率的
作業時間:○
作業人員:○
データ処理や帳票の作成の手間:自社システムで処理しているので、ダムシスの表示機能は使っていません。

――想定外の効果とデメリットはありましたでしょうか?

ダムに季節的な動きがあることが判ったこと。 10分ごとにデータが取れるので全体的な動きを経時で連続的にとらえられたこと。

――今後やっていきたいことはありますか?

測点が多い場合、手測りする人件費を含めた労務費と比べれば安い。しかし計測をそもそも想定していない時より費用が発生してしまうので、その点を発注者側にどうやって理解していただくかが難しい。計測の文化を作っていきたい。
第三者に説明する機会が多くなってきました。それに伴い計測の必要性を関係者に説得する工夫が必要になってきました。「こういう時には計測を行いましょう」「安全のための管理は計測でまかないましょう」という決まりを作っていきたい。

――スタッフの対応はどうでしたか?

良い。設置後も電話で丁寧に対応していただきました。観測小屋の件(目隠し)を事前に提案してもらえればなお良かった。

――技術面はどうでしたか?

私どもは主に地盤の計測をしています。ダム計測は今後増えていくと思いますので、素晴らしいと思います。

――今後計測ネットサービスに期待することはありますか?

協力してエンドユーザーに自動計測の文化を根付かせたい、そして更に運用しやすい形を模索していきたいです。

――ありがとうございました。
取材日:2015/1/8

3次元変位計測システム【DAMSYS -ダムシス-】

3次元変位計測システム【DAMSYS -ダムシス-】
自動視準トータルステーションやGNSS受信機を用いて、既設構造物の測点を自動で巡回して3次元計測する、変位観測システムです。
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